生きのびるだけのノブ
過去にnoteで書いた日記を再喝。
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シュッポッポ……シュッポッポ……(汽車が火曜に向けて発車する音)
仕事でメンタルに負荷がかかるタスクがあり、月曜から疲弊してしまった。まあやり切ったしオッケー。でもこれを30年繰り返していけばハンターハンターのノブみたいに突然ハゲてしまうと思う。こういう時、なんなら日曜の午後くらいからそのことが頭にちらついてしまい良くない。休日は仕事のことを一切忘れて休みたいわね。
「生きのびるための事務」(坂口恭平、道草晴子)を読んだ。現実を生き延びるためには何より「事務」を大切にすべきだ、「事務」とは理想を現実に変えるための具体的な手段だ、という話。素敵だ。ジャンル的には自己啓発本の類に入れられるのだろうか。自己啓発本はあまり読んだ事がないが、「圧倒的な当事者意識」とか、「すべての人間をライバルだと思って」とかマンガみたいなセリフで意識改革について書いてあるイメージだ。本書はそういった意識のレイヤの話でなく、あくまで「事務」を通じて、まず現在地点と目的地の差分を分析する。そして計測に従って必要な行動を起こす、そのための具体的手法という、生活の知恵とさえ呼べるレイヤの話であり、ゆえにむしろワクワクした。自分にもできそうな気がするから。ただ、具体的なエピソードまで読み進めていくと、流石「いのっちの電話」(という「いのちの電話」に代わって坂口恭平さんが個人で無償でやっているサービス)に取り組まれているだけあるというか、生きる力がすごいなあという点にとにかく圧倒されてしまった。自分の本を出版社に持ち込んだり、絵を海外で売り込んだりしているし、「まずは印税を0円にしよう、そうすれば出版社に自分の意見を通しやすくなる」みたいな機転もある。こういった営業行為も「事務」として割り切って進めていけば粛々と進めていける、のか?すぐには難しい気もするけど、いずれにせよやっていき力がもこもこ湧くような本だ。
現実逃避のつもりで読んだ本が現実を生きのびるための本だったな。
花をぼんやりみている時、マリーゴールドとガーベラがたまに頭の中でごっちゃになる。そんなに似ている花でもないのに……と思ったら、キンセンカ(ポットマリーゴールド、ニセモノ、そんなこと言われてもね)はちょっと形似ているかも。いわゆるマリーゴールド(アフリカン・マリーゴールド、本物)とは別の植物らしいです。(Wikipedia調べ)一応全部キク科ではある。
今週末そこそこ楽しみな予定があることを思い出した。あと平日が4日あるから4日も楽しみな気持ちで過ごせる。嬉しい。